きはぎ(木萩)

キハギ(学名:Lespedeza buergeri)はマメ科ハギ属の落葉低木。高さは 1.5~2m 。原産地は日本、中国、朝鮮。本州、四国、九州の山地や丘陵地の林縁、崖地などに生える。樹皮は、灰色で縦に裂ける。一見つる性のようにも見える。一年枝は赤褐色で微毛がある。葉は3出複葉で2列互生する。他のハギはらせん状の互生なので区別できる。小葉は長卵形または長楕円形で先端が尖り、柄があり、やや白味を帯びる。表面は無毛、裏面には絹毛がある。葉縁は全縁、波打つ。花期は6~9月。葉腋から総状花序を出し、淡紫白色の小さな蝶形花を付ける。果実は長さ約1.5㎝、毛が散生し、先が尖り、1種子が入る。種子は長さ(乾いた状態)3.5~4㎜の扁平な惰円形、橙色。和名の由来は木立になることから。別名ノハギ(野萩)。

おとぎりそう(弟切草)

オトギリソウ(学名:Hypericum erectum)はオトギリソウ科オトギリソウ属 の多年草。草丈は30〜60cm。原産地は日本、中国、朝鮮半島。日本全土の日当たりのよい山野に生える。葉は対生し、長さ3〜6cm、幅0.7〜2cmの広披針形で黒点が多く、ふちにも黒点が並ぶ。葉の基部は円形〜心形でやや茎を抱く。花期は7〜9月。花は黄色で直径1.5〜2.5cm。花弁と萼片には黒点と黒線がある。雄しべは多数あり、基部で短く合着して3つの束にわかれている。さく果には縦の明線が入る。別名タカノキズグスリ(鷹の傷薬)、チドメグサ(血止め草)、セイヨウオトギリ(St. John’s wort)。



くろばなろうばい(黒花蝋梅)

クロバナロウバイ(学名:Calycanthus floridus)はロウバイ科 / クロバナロウバイ属の落葉低木。高さは0.5~1m 。原産地は北アメリカ南東部。多数の枝を出して茂る。香る濃緑色の葉。花期は5~6月。赤褐色のシックな花を咲かせる。花の香りが良い。別名ニオイロウバイ(匂い蠟梅)、クロロウバイ(黒蠟梅)。変種のアメリカロウバイ(アメリカ蝋梅、学名:Calycanthus floridus var. glaucus)は、クロバナロウバイに似ているが、全体に大型で、葉裏に毛がなく、花の香りが弱い。

ほんかんそう(本萱草)

ホンカンゾウ(学名:Hemerocallis fulva var. fulva)は ユリ科ワスレグサ属の多年草。草丈は1~1.4m。原産地は中国中部南部、ネパール、タイ。標高300~2500mの林内や潅木帯、草原、河岸などに生える。葉は広線形で根生する。花期は7~8月 。花茎の先に橙赤色の花を咲かせる。わが国に分布する「やぶかんぞう」の母種とされる。古代から薬用に用いられ、根は萱草根(かんぞうこん)、花は金針菜(きんしんさい)と呼ばれて、止血剤や消炎剤として用いられてきた。花被は、開花期には外側に反り返る。朝開花して夕刻にはしぼむ1日花 。名の由来は、本物のカンゾウや真正なカンゾウから、ホンカンゾウの名がついた 。別名シナカンゾウ(支那萱草)、ボウユウソウ(忘優草)。この名は花の蕾(つぼみ)を調理して食べると、心配事をすべて忘れる程、美味しいことから。英名は Orange daylily。



まんねんすぎ(万年杉)

マンネンスギ(学名:Lycopodium dendroideum)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の常緑シダ。草丈は10~30cm。原産地は日本、東アジア、北アメリカ 。山地の林内や日当たりのよい場所でみられる。主軸は地中を長く這い、まばらに枝分かれする。側枝は地上に直立し、上部で枝分かれしてスギの木のような形になる。枝は斜上または直立して葉を密につける。葉は線形で、先がとがり、縁は全縁。胞子嚢穂は長さ1~6cm、径0.5cmの円柱形で、小枝の先に1個つき、1本の側枝あたり数個つく。胞子嚢穂は無柄で、胞子葉は卵状心形です。姿をスギに例え、常緑であることから名がつけられた。別名ウチワマンネンスギ (団扇万年杉) 、タチマンネンスギ (立万年杉) 。

こんてりくらまごけ(紺照鞍馬苔)

コンテリクラマゴケ(学名:Selaginella uncinata)はイワヒバ科イワヒバ属の非耐寒性常緑多年草。草丈は~m。原産地は中国南部。日本ほぼ全土の山林の地表などに自生する。地表を這い小さな群落を作る。葉は燐片でよく分岐する。地上を這い、葉も小さいことからコケ植物に似ているがシダ植物。花期は。名前の由来は葉色が藍色を帯びていることと京都の鞍馬山から。光や湿度の加減で様々な色に見えることから「虹色」の言葉を持つとも言われている。強い光の下では葉の青みが無くなり緑色に。湿気の多い日陰では青みがかった緑色になる。グランドカバーや鑑賞用に利用される。別名レインボーファン(rainbowfun)。

えんこうすぎ(猿猴杉)

エンコウスギ(学名:Cryptomeria japonica v.araucarioides)はスギ科スギ属の常緑針葉小高木 。高さは1~4m。原産地はスギの園芸品種で、突然変異種を挿し木によって増殖したものとされる。枝葉長く輪生する。細い枝は紐状になって下垂する。枝が長くのびて、手長猿が手をさしのべたような形をしているのでこの名がある。「猿猴」は手長猿と尾長猿の総称。長い葉と短い枝が交互に発生している。花期は花が咲くことや実がなることはなく、葉以外には見どころに乏しい。挿し木で増やすのが一般的。生花用として欠くことのできないものの一つになっている。庭園などに用いる場合は、下草、石付、根締などによく適している。湿気にとむ肥沃な半陰地などでよく生育する。冬季は他のスギと同様に葉が茶色になる。別名アヤスギ ()。英名Monkey tail cedar 。

おおつるぼ(大蔓穂)



オオツルボ(学名:Scilla peruviana)はキジカクシ科(クサスギカズラ科、古くはユリ科)ツルボ属(シラー属、スキラ属)の多年草。草丈は20~40cm。原産地は地中海沿岸の南ヨーロッパ、北アフリカなど。葉は広線形で肉厚、スイセンの葉と似ている。花期は3~5月ごろ。花茎の先に径2cmぐらいの星型の小花を数十個傘状につける。花色は濃い紫が多いが、白色の物もある。蕾は個々の蕾が集まった楕円形で、下のほうより咲き始め、沢山の花が釣り鐘状になる。外側から順に開いていく。翌年も花を咲かせる場合には、開花のあと、球根を掘り出して、乾燥させないように貯蔵するか、数年植えておいたままでも花を咲かすことが出来る。球根は、たまねぎのような形をした鱗茎。花が枯れたら茎ごと切り取り、葉は枯れるまで残しておき、葉が完全に枯れてから切り取る。これは、葉に光合成させ、球根に来年の開花のためのエネルギーを蓄えるため。青い星のように見えることから、「星のソナタ」で販売されていたこともある。繊細なルックスとは裏腹に、驚異の増殖力を持っている。シラーは、ビフォリア、シベリカ、アルバなど小型種のほか、イングリッシュブルーベルの名で知られるノンスプリクタなど、100種類以上の仲間を持つ。別名シラー・ペルビアナ(Scilla peruviana)、スキラ・ペルビアナ(Scilla peruviana)、ワイルドヒヤシンス(Wild hyacinth)、スキラ(Scilla)、スキルラ(Scilla)。宝塚逆瀬台(2021/4/30)

宝塚逆瀬台(2013/3/18)





ほしだ(穂羊歯)



ホシダ( 学名:Thelypteris acuminata)はヒメシダ科ヒメシダ属の常緑シダ植物(常緑多年草)。草丈は40~140cm。原産地は日本、朝鮮半島、中国、、台湾、フィリピン 。福島、新潟以西〜九州の山野や道ばたに、しばしば群生する。根茎は長く、這iい、葉状体の間隔が広い。葉柄は淡褐色、鱗片は褐色。葉身はやや光沢のある紙質~やや革質、乾くと灰緑色、両面に短毛があり、長さ30~60㎝、幅10~25㎝、広披針形、2回羽状中裂。羽片は10~20対つき、頂羽片は槍の穂先のように細長くなる。最下羽片は中央の羽片長と同等かやや短く、下方へ曲がる。裂片は三角状長楕円形で、先が尖る。裂片の側脈は6~10対つき、隣の裂片の脈と網状に繋がる。ソーラスは円く、やや縁寄りに、ハの字形に連なるようにつく。包膜は円腎形、短毛があるかほぼ全縁。胞子嚢は柄に赤橙色の腺がある。別名ー。




かもじぐさ(髢草)

カモジグサ(学名:Elymus tsukushiensis var. transiens)はイネ科エゾムギ属 (カモジグサ属)の多年草。草丈は50〜100cm。原産地は日本、朝鮮、中国、ロシア 。北海道〜沖縄の路傍や原野に生育する。茎は直立・叢生し基部は屈曲する。葉は白緑色で、長さ15〜25cm、幅5〜10mm。花期は5~7月。花序は弓なりに曲がり、長さ15~25㎝の穂状。小穂は白緑色でやや紫色を帯び、長さ14~17mm、小花5~8個をもつ。小花は長さ9.5〜11mm。包穎は披針形、第1苞穎は長さ約5㎜、第2苞穎は長さ約8㎜。護頴(外花頴)は無毛、先が芒(のぎ)になり、芒の長さ2~3㎝、普通、赤褐色。護穎と内穎(内花頴)の長さはほぼ同長のため護頴を内頴側から見ると芒しか見えない。果実は倒披針形、淡黄色・無光沢、腹面はくぼみ長さ約5㎜。よく似たものにアオカモジグサ(青髢草、学名:Elymus racemifer)は護頴に毛があり、護頴より内頴の長さが短い。まれに護頴に毛のないものもあるが、護頴の毛も見分けるポイントとなる。別名。



あおてんなんしょう(青天南星)


アオテンナンショウ(学名:Arisaema tosaense)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。草丈は30~100cm。原産地は日本固有。西日本の山地の林床に生育する。全体緑色で、偽茎はふつう葉柄や花柄よりの長い。葉は1~2個、葉身は鳥足状に分裂し、7~15個の小葉からなり、小葉は楕円形~長楕円形で先は急に細まり、時に糸状に伸びる、しばしば縁に鋸歯がある。花期は5~6月。雌雄偽異株で雄株から雌株に完全に転換する。花序は葉の展開に遅れて開き、仏炎苞は緑色で、舷部の先はしだいに細くなり糸状に伸び、時に40cmに達し、内巻して垂れ下がる。付属体は太棒状、しばしば根棒状に膨らむ。別名ー。




こおにたびらこ(小鬼田平子)



コオニタビラコ(学名:Lapsana apogonoides)はキク科 ヤブタビラコ属の越年草 。草丈は5~25cm。原産地は日本、朝鮮半島、中国。本州〜九州の水田に多い。根際から生える葉はロゼット状となり、地面を這って伸びる。 葉は羽状に裂け、先端の葉は亀甲状となる。花期は3~5月。花は花径1cmの小さな黄色い花(頭花)。舌状花の数は6~9枚で、先が5つに裂ける。 花は陽を受けて開く。花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。冠毛はない。若葉は食用になる。春の七草の1つ「仏の座」は本種のことである。別名タビラコ(田平子)、ホトケノザ(仏の座)。宝塚逆瀬台(2020/3/22)。

かなびきそう(金挽草、鉄引草)



カナビキソウ(学名:Thesium chinense)はビャクダン科カナビキソウ属の半寄生多年草。草丈は10〜25cm。原産地は日本、台湾、朝鮮半島、中国、モンゴル。北海道南部〜琉球の日当たりのよい草地に生える。根が細く、茎は稜があり、1または数個束生して、直立し、分枝は少なく上へ向かう。他の植物の根に半寄生する野草。葉は線形で、鋭頭、長さ2〜4cm、茎に互生する。花期は4〜6月。花は腋性し、小型で白色、短い花柄上に単生。苞及び小苞は葉と同形、小苞は2個で、花被の下にある。花被は筒状で、先は4〜5裂し、長さ2〜4mm。果実は楕円状つぼ形で、長さ2〜2.3mm、先端に閉じた花被片をつけ、縦脈と縦脈間の網目模様は隆起する。秋に返り咲きする個体も多い。別名ヒャクニュウソ (百乳草草)、スズメボウキ(雀箒)。


あきざきスノーフレーク(秋咲きSnowflake)



アキザキスノーフレーク(学名:Acis autumnalis、Leucojum autumnale)はヒガンバナ科アキス属の多年草。草丈は15~20cm。原産地は地中海沿岸(ヨーロッパ南西部、北アフリカ)。葉長は10~15cm。花期は8~10月。細い花茎を伸ばして、白色~淡ピンク色の花を下向きに咲かせる。花径は10mm。花茎が出た後、地際から線形の葉を叢生させる。5~8月頃、地上部は枯れて休眠する。名の由来は、スノーフレークに似て秋に花が咲くことから。別名アキス・オータムナリス(Acis autumnalis)。


ツルコザクラ(蔓小桜)



ツルコザクラ(学名:Saponaria ocymoides)はナデシコ科サボンソウ属の多年草(宿根草)。草丈は5~20cm。原産地はヨーロッパ。アルプス山脈の標高2300mまでの地帯に分布し、岩礫地に生える。よく枝分かれをし、匍匐して広がる。葉は細長い楕円形で、対生。葉の先は尖り、縁に鋸歯はない。花期は5~7月。シバザクラより少し遅れた頃に開花が始まり、花径1cmくらいの桃色の5弁花を株いっぱいに咲かせる。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。全草にサポニンを含み、石鹸がわりに使われる。成長が早く、よく分枝し広がるのでグランドカバーにも向いている。シャボン草とも呼ばれるサポナリア・オフィシナリスの仲間。別名ロックソープワート(rock soapwort)、サポナリア・オキモイデス(Saponaria ocymoides)。宝塚逆瀬台4丁目公園(2020/4/8)。



クロコスミア(Crocosmia)



クロコスミア(学名:Crocosmia)はアヤメ科クロコスミア属(ヒメトウショウブ属)の球根植物の多年草。草丈は40~150cm。原産地は南アフリカ。草原や河川の流域などに自生する。日本へは明治時代中期に渡来。細長い剣状の葉が群生。花期は6~8月。葉の間から花茎を長く伸ばして花序を出し、花径3~5㎝程度の花を穂状に咲かせる。花は6枚の花被片を持ち、花被片の基部は合着して筒状となる。花は花序の下から上へと咲き進む。花色は赤、オレンジ、黄、複色。性質が強く、よくふえるので、野生化したものが各地で見られる。クロコスミア属には7種があり、最も一般的なのは、クロコスミア・オーレア(ヒオウギズイセン、Crocosmia aurea)とクロコスミア・ポトシー(Crocosmia pottsii)の交配種のクロコスミア・クロコスミイフロラ(ヒメヒオウギズイセン、学名:Crocosmia× crocosmiiflora)。品種も多く、その数は400以上ある。別名ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)、モントブレチア(Montbretia)。地下には球根(球茎)があり、地下茎を伸ばして、その先端に新しい球根が毎年1個ずつできてふえていく。これが3~4年分くらい枯れずに残るので、団子が連なっているように見える。冬は休眠する春植え球根。手がかからない丈夫な宿根草。緑化材料としても利用されている。宝塚逆瀬台4丁目公園(2020/4/8)。

クロコスミアの花




スカエボラ(Scaevola)



スカエボラ(学名:Scaevola aemula)はクサトベラ科クサトベラ属の匍匐性常緑多年草。草丈は10~20㎝。原産地はオーストラリア。草丈は上には伸びず横に広がる。葉は長楕円形で光沢があり、縁には粗い鋸歯がある。花期は5~10月。扇を広げたような花を咲かせ、花色は紫、紫紅、白などがる。覆輪の美しい品種もある。別名ブルーファンフラワー(Blue fan flower)。関西労災病院(2019/7/20)。

チェッカーベリー(Checkerberry)



チェッカーベリー(学名:Gaultheria procumbens)はツツジ科 シラタマノキ属(ゴールテリア属)の常緑低木。高さは10~20cm。原産地はアメリカ東北部、茎は下部からよく枝分かれする。葉は革質で光沢のある濃緑色~暗緑色で、先がやや尖った楕円形で、互生する。葉は寒さに当たると赤味を帯びる。花期は6~7月。葉腋に釣鐘形の花を下向きに咲かせる。花は淡い桃色を帯びた白色で、先端が浅く5裂する。花冠の基部には花冠と同色の5裂した萼がつく。9月頃には、肥大した萼が肉質の果実を形成する。果実は艶のある赤色で、先のくぼんだ球形をし、翌年の晩春まで残る。全草から抽出されるエッセンシャルオイルが抗炎、鎮痛などに使用される。別名ヒメコウジ(姫柑子)、ゴーテリア(Gaultheria) 。関西労災病院花壇(2019/6/17)。






おおはんげ(大半夏)



オオハンゲ(学名:Pinellia tripartita)はサトイモ科ハンゲ属の多年草。草丈は20~50㎝。原産地は日本。地下には径約3cmの球形の根茎があり褐色の繊維に包まれ上方に、ひげ根を輪生する。葉は根茎から20~30cmの柄を1~2本出して上部に大型の葉を1枚つける。葉は緑色で10~20cm、掌状に3深裂して葉片は広卵形、先端は尖り、水平に開き葉縁は波うつ。花期は5~7月。葉茎を1本高さ20~50cmに出してカラスビシャク(烏柄杓、学名:Pinellia ternata)に似た肉穂状花序の仏炎包をつける。緑色の仏炎包の中の下部には雌花、中部から出る中軸の基部には雄花を多数つけ、10~25cm長く伸びてむちのように立つ。花色は白。和名の由来はカラスビシャク(ハンゲ)に似て大型であることから。カラスビシャクとの違いは、オオハンゲは大型で、葉柄にムカゴが出来ない。葉が1枚の葉が3深裂する。カラスビシャクは小型、葉柄にムカゴができる。葉が3枚の小葉になっている。別名ー。慶沢園(2019/4/29)。




いわからくさ(岩唐草)



イワカラクサ(学名:Erinus alpinus)はオオバコ科イワカラクサ属の多年草。草丈は5~10cm。原産地はーロッパアルプス、ピレネー山脈。匍匐して横に広がる。茎葉には毛が生える。葉はへら形で鋸歯があり、互生する。花期は4~6月。花茎を立ち上げ、紫桃色の筒状の5弁花を株一面に咲かせる。花色は白、薄紫、紅など。園芸品種が多くある。別名エリヌス・アルピヌス(Erinus alpinus)、イワカラソウ(岩唐草)。慶沢園(2019/4/29)。

こけりんどう(苔竜胆)



コケリンドウ(学名:Gentiana squarrosa)はリンドウ科リンドウ属の越年草。草丈は2~10cm。原産地は日本、朝、中国。茎は全体によく分枝して密にパピラ(乳頭状突起 )がある。根生葉はロゼットになり、開花期に枯れ、葉柄は長さ1~2㎝、密にパピラがある。葉身は長さ2~4㎝の卵状披針形~卵形~卵状円形。花期は3~6月。茎の先に薄く淡い青色の花を上向きに開く。花の下の萼がクルンとカールしているのが特徴。和名は小ささを苔にたとえたことに由来する。別名ー。慶沢園(2019/4/29)。

あっつざくら(アッツ桜)



アッツザクラ(学名:Rhodohypoxis baurii)はキンバイザサ科アッツザクラ属(ロードヒポキシス属)の多年草(半耐寒性球根植物)。草丈は5~15cm。原産地は南アフリカ共和国。1920年代にイギリスを中心に品種改良が行われ、日本には昭和初期に輸入された。葉は長さ6~7㎝で先が尖っている。葉が1枚できるごとに茎が1本つき、その1本に1~3個の花が咲く。花期は5~6月(鉢物は11月~4月に流通)。軟毛のある短い葉の間から花茎を伸ばし、6弁花で星形の可憐な花を咲かせる。花色は濃紅、白、白に弁先ピンクや中間色で、一重咲きや小輪、大輪の園芸品種がある。名は太平洋戦争中にアッツ島を日本軍が占領したことを記念して、アッツ島で日本軍が玉砕したことを悼んでつけられた。別名ロードヒポキシス(Rhodohypoxis)。慶沢園(2019/4/29)。



カナダおだまき(加奈陀苧環)



カナダオダマキ(学名:Aquilegia canadensis)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草。草丈は20~30cm。原産地は北アメリカ~カナダ。森の開けた場所や林縁、崖などに見られる。明治末期に導入された。花期は 4~5月。距が長く伸びた細身の花が特徴。別名アクイレギア・カナデンシス(Aquilegia canadensis)。カナダオダマキの園芸品種である「カナダオダマキ‘リトルランタン’ (Aquilegia canadensis 'Little Lanterns')は可憐な花が灯りのように咲く。カナダオダマキ 'コルベット'(Aquilegia canadensis'Corbett'、黄花カナダオダマキ)は距が長く伸びた細身の淡い黄色の花が咲く。慶沢園(2019/4/29)。

うまのすずくさ(馬の鈴草)



ウマノスズクサ(学名:Aristolochia debilis)はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属のつる性多年草。草丈は10~20cm。原産地は日本、中国。川の土手や草地などに生息する。葉は長いハート形で、互生。花期はは6~8月。ラッパ状をした暗い紫色の花筒(萼)を横向きにつける。花弁はなく、3枚の萼が合生して筒状になっている。花のつけ根の部分は球形の子房になっている。和名の由来は、葉が馬の顔の形に、花の球形の部分が馬の首に掛けるような鈴に似ていることから命名されたという説と、ただ単に、花の形が馬の首に掛ける鈴のようだということから命名されたという説がある。別名ウマノスズカケ(馬鈴懸)、ウマノスズ(馬の鈴)、ジャコウソウ、オハグロバナ、ショウモクコウ。慶沢園(2019/4/29)。



シレネ・ユニフローラ(Silene uniflora)



シレネ・ユニフローラ(学名:Silene uniflora)はナデシコ科シレネ属の耐寒性多年草。草丈は5~20cm。原産地は地中海沿岸地方。高山の岩場や砂礫地、海岸に自生。葉は対生し、やや厚みがある披針形~楕円形~へら形で、白みを帯びている。株は地面を這うように広がる。花期は5~6月。伸びた茎の頂部に花序を出す。花序には1~3個程度の花が付き、花は5枚の花被片を持ち、それぞれの花被片は深く2裂している。花はピンクと白。八重咲きもある。花の後ろにあるのは萼が膨らんだもので、淡緑色~淡いピンク色をしており、赤紫色~淡緑色の脈が入る。別名ー。関西労災病院花壇(2019/5/10)シレネユニフローラ(バリエガータ)。

みせばや(見せばや)



ミセバヤ(学名:Hylotelephium sieboldii、Sedum sieboldii)ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(セダム属)の多肉性の多年草(宿根草)。草丈は5~60cm。原産地は日本、中国。くから園芸用に栽培されているものが日本全国各地に見られ、それらが逸出し群馬県などで野生化している。主に岩場に自生する。葉は円形で表面は薄く白粉をはたいたような銀緑色で赤く縁取られ、厚みがある。またフチにゆるいぎざぎざが見られ、茎を囲むように3枚の葉が付く。茎は直立せず、弓状にしなるよう横から下に伸びていき、長くなるとしだれる。花期は10~11月。花茎の先端に散房花序をなしそこに密生して開花する。色は淡紅色で花径は約1cm、花弁は5枚で長さ4mmほど。裂開前の葯は濃赤紫色でよく目立つ。雌しべは花弁よりも色が濃く目立ち、基部は急に細まり柄状になる。古典園芸植物の一つで、和名は「見せたい」という意味の古語が変形したもので、高野山の法師が詠んだ和歌にちなんでいるといわれている。。別名タマノヲ(玉の緒)。慶沢園(2019/4/29)フイリミセバヤ(斑入り見せばや)

宝塚逆瀬台(2013/11/8)




おおばぎ(大葉木)



オオバギ(学名: Macaranga tanarius)は、トウダイグサ科オオバギ属の常緑小高木。高さは4~10m。原産地は日本(琉球)、台湾、中国~マレーシア。海岸や石灰岩地に茂る。樹皮は黒褐色。葉は互生し、長さ6~15cmの長い葉柄を持つ。葉柄は基部側の裏側に、盾状に付く。葉身は盾形、卵形~長楕円状卵形、長さは10~25cm、先端は細く突き出し、基部側は丸く、縁は滑らかかまたは鋸歯がある。葉脈は葉柄の付着点から放射状に伸びる。裏面には黄色い腺点と鱗状の毛が密生する。花期は3~5月。雌雄異株。花序は苞状の托葉の腋に付き、黄緑色で小型。雄花序は総状か円錐状で長さ13~130cm、雄花は球形か卵形で卵形の苞の腋に多数着き、萼裂片は四個が敷き石状になり、花弁はない。果実は蒴果で長さ5~15mm、幅10mmの扁球形で表面に腺点と刺がある。種子は径5mmほどで球形。材は淡褐色で軽軟。下駄材、箱材、庭園樹、被陰樹に用いられる。葉、花実に抗菌作用がある。別名オオバキ(大葉木)。奄美大島(2019/4/22)。

アルテルナンテラ・デンタータ(Alternanthera dentata)



アルテルナンテラ・デンタータ(学名:Alternanthera dentata)はヒユ科ツルノゲイトウ属の多年草(耐寒性がないので、日本では一年草扱い)。草丈は30~100cm。原産地は西インド諸島、ブラジル。茎は直立し、よく分枝して広がる。葉は先が尖った楕円形で葉長は5~10cm、対生。原種はやや赤味がかった緑色。花期は8~11月。葉脇から花茎を伸ばし、先端に白い球状の頭花を咲かせる。頭状花は径8~10mm。園芸品種がある。アルテルナンテラ・デンタータ レッドフラッシュ‘Redflash’はアカバセンニチコウ(赤葉千日紅)は葉が濃赤紫色。アルテルナンテラ・デンタータ パープルナイト‘Purple Knight’ は葉が濃赤紫色で、光沢がある。花はごく小さい。別名ー。関西労災病院花壇(2018/11/16)。





アルテルナンテラ・フィコイデア(Alternanthera ficoidea)



アルテルナンテラ・フィコイデア(学名:Alternanthera ficoidea、旧学名:Telanthera amoena)はヒユ科ツルノゲイトウ属の多年草(耐寒性がないので、日本では一年草扱い)。草丈は15~30cm。原産地はメキシコ、アルゼンチン。地面を這うようにして広がり、葉は全縁の細長い卵形から披針形で対生。葉は、緑色だが、8月以後の短日条件になると、赤や黄などに色づく。セッシリスアルバ‘Sessilis Alba’は新葉が純白で、やがて緑色に変化する。花期は9~11月。茎頂や葉腋から円錐花序をだし、小さな白い花を咲かせる。園芸品種も多く、グランドカバーに利用される。別名モヨウビユ(模様莧)、テランセラ(Telanthera)。アキランサスは誤用。英名はJoseph's coat、Calico plant、Parrot leaf。関西労災病院花壇(2018/11/16)アルテルナンテラ・フィコイデア’セッシリスアルバ’(学名:Alternanthera ficoidea cv. Sessilis Alba)。














にせこばんそう(贋小判草、偽小判草)



ニセコバンソウ(学名:Chasmanthium latifolium)はイネ科カスマンティウム属(チャスマンティウム属)の多年草。草丈は。1m前後、原産地は北米 、メキシコ東部。葉は笹に似た線型で、茎は細め。花期は7~10月。花は花弁はなく苞が変化した頴に囲まれた小花が集まった小穂が付く。小穂は緑色、花後に銅色に変わって冬まで残る。小判に似た果実。コバンソウの果実にくらべて薄っぺらい。別名ワイルドオーツ(wild oats)、 シュッコンコバンソウ(宿根小判草)、グリーンスケール(green scale)、ノーザンシーオーツ(Northern sea oats)、セイヨウコバンソウ(西洋小判草)。関西労災病院(2018/11/16)。

ふうちそう(風知草)



フウチソウ(学名:Hakonechloa macra)はイネ科ウラハグサ属の多年草。草丈は20~70cm。原産地は日本。本州の太平洋側の崖や尾根に見られる。学名の「ハコネクロア」とは「箱根産の」という意味で箱根近辺に多く見られることに由来。多数の茎が株立ちになって垂れ下がり、数枚の長さ15cm前後の細長い葉をつける。この葉はつけ根でねじ曲がっていて、表が裏に、裏が表になっているので「裏葉草」という名になっている。冬は全体に黄色く黄葉したあと、地上部は茶色く枯れて冬越する。花期は8~10月。花序は円錐花序をなし、茎の先端に長さ5~10cmで先端が垂れる。茎の先から出て花序の主軸の各節からは側枝が二本ずつ出て、そこにまばらに小穂をつける。小穂は黄緑色、時に紫を帯びて長さ1~2cmで、5~10個の両性小花を含む。一般にフウチソウとして栽培されているのは、黄色い葉に緑色の筋が入る斑入り種のキンウラハグサ(金裏葉草、学名:Hakonechloa macro cv. Aureola)が多い。また、ライム色の葉をもつオウゴンフウチソウ(黄金風知草、学名:Hakonechloa macra ‘All Gold’)などの品種もある。別名ウラハグサ(裏葉草)。関西労災病院花壇(2018/11/16)。



こくりゅう(黒竜)



コクリュウ(学名:Ophiopogon planiscapus 'Nigrescens')はユリ科ジャノヒゲ属(APGIIではスズラン科、APGIIIではクサスギカズラ科<キジカクシ科ともいう>)の耐寒性多年草。草丈は20~30㎝。原産地は日本。オオバジャノヒゲ(大葉蛇の鬚、学名:Ophiopogon planiscapus)の園芸品種。リュウノヒゲ(竜の髯、学名:Ophiopogon japonicus )の仲間なのでとても丈夫で扱い易い多年草。黒褐色の葉。花期は7~8月。薄紫色の可憐な花と黒く房状に付く実。別名オオバジャノヒゲ 'コクリュウ'(大葉蛇の鬚 '黒竜')、オフィオポゴン・ニグリカンス(Ophiopogon Nigrescens)。関西労災病院庭園(2018/11/16)。

こんろんか(崑崙花)



コンロンカ(学名:Mussaenda parviflora)はアカネ科コンロンカ属(ムッサエンダ属)の常緑半蔓性低木 。高さは。原産地は南西諸島~中国南部。濃緑色の光沢のある葉と純白のがく苞。花期は5~9月。小さな黄色い筒状花を散房状に咲かせる。花冠径は1.5cmで先端部は5裂。花後に実が成る。白い萼片が樹木のハンカチの樹と似ているので、ハンカチの花とも呼ばれる。別名ハンカチノハナ(ハンカチの花)。中国では玉葉金花 。奄美大島(2018/5/27)


げっとう(月桃)



ゲットウ(学名:Alpinia speciosa)はショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の常緑多年草。草丈は1~4m。原産地は日本、台湾、中国、インド。九州南部から沖縄に分布。地下茎が横に這い、地上に偽茎を立てる。偽茎は高さ2mほどになり、先端の方に互生するように大きな葉をつける。葉は楕円形で、やや硬く、つやがある。花期は5~8月。偽茎の先端から穂状花序を出す。花序はやや垂れ下がり、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並び、その先が開くとそこから突き出すように大きな白い花(花径3~5cm)を咲かせる。花弁は厚みがあり、蝋細工のような手触り。唇弁は黄色で、中央に赤い縞模様がある。9~10月に赤い実を結ぶ。ゲットウの葉には爽やかな芳香があり、防虫効果、消臭効果、鎮静効果のある芳香剤、茶、ムーチー(餅)を包むのに利用されている。根茎は整腸作用などの薬用としても利用される。別名シェルジンジャー( Shell ginger)、サンニン、サニン、サネン、ムチガシャ、マームチハサー。奄美パーク(2018/5/28)

ウーリー・ラベンダー(Woolley Lavender)



ウーリー・ラベンダー(学名:Lavandula lanata)はシソ科ラバンデュラ属の常緑小低木。高さは50~60cm。原産地はスペイン。山地の乾燥した岩の多い斜面に生える。葉は狭披針形で、白色の綿毛が密生している。葉にはバルサム(balsam、含油樹脂)の香りがある。花期は5~7月。長さ10cmほどの穂状花序をだし、濃い紫色の花を咲かせる。別名ラバンデュラ・ラナータ (Lavandula lanata)。英名はWooly lavender、Spanish mountain lavender。

ラベンダー(Lavender)

ラベンダー(学名:Lavandula)はシソ科の常緑小低木の1属である ラベンダー属。高さは30cm~1m。原産地は地中海沿岸。花期は5~7月。花茎を伸ばしてその先端に小さな花を穂状に多数付ける。紫や白、ピンク色の花を咲かせる様々な品種がある。中でも紫色の花が最もポピュラーであり、ラベンダー色とは薄紫色を意味する。主に、ポプリ、ハーブティー、アロマセラピー、観賞用などに利用され、鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされる。属名の Lavandula は「洗う」という意味のラテン語に由来する。これはローマ人達が入浴や洗濯の際にラベンダーを湯や水に入れることを好んだためとされる。高温多湿は苦手で、西岸海洋性気候や亜寒帯湿潤気候の地域で多く栽培されている。日本では北海道の富良野地方のラベンダー畑が全国的に有名であり、上富良野町、中富良野町、ニセコ町のシンボルとしても指定される。別名ラヴァンドゥラ、ラヴァンデュラ(Lavandula)。


分類(出典Wikipedia)

Ⅰ ラヴァンドラ(Lavandula)亜種

i. ラヴァンドラ(Lavandula)節 スパイカ節:園芸書などでイングリッシュ系として知られる。
●Lavandula angustifolia.: 通称コモン・ラベンダー(Common lavender)、イングリッシュ・ラベンダー(English lavender)、オールドイングリッシュ・ラベンダー、トゥルーラベンダー(True lavender)、真正ラベンダー。元々はフランスで栽培され始めた。葉は線形で対生し、若い茎では輪生する。葉の色は最初白っぽく、育つにつれ緑色になる。6~7月に、芳香のある青紫色の花を穂状にたくさんつける。日本の夏の高温多湿に弱い。最高級の精油がとれ、高地で育てると高い品質になるが、花穂が短く採取量が少ないため、商業用に育てられるものは、L. latifolia(スパイク・ラベンダー)が多少とも交雑した雑種であると考えられている。
●Lavandula latifolia: 通称スパイク・ラベンダー(Spike lavender)、ヒロハ(広葉)ラベンダー。ポルトガル原産。広がりのあるへら型の葉を持ち、グレイがかった紫の花穂をつける。葉はラベンダーの中でも特にカンファー臭がする。L. angustifoliaの3倍の精油を収穫できるが、香料としての品質は劣る。
●Lavandula lanata: 通称ウーリー・ラベンダー(Woolley Lavender)。スペイン南部の山地が原産。全草フランネルのような白綿毛で覆われており、花穂は好ましいカンファー臭がする。
●Lavandula x intermedia: Lavandula angustifolia ssp angustifoliaとLavandula latifoliaの交雑種。通称ラバンジン、ラヴァンディン(Lavandin)。耐寒性が強く高温多湿にもやや耐え、日本でも育てやすく、関東地方以西の気候に合う。丈夫で花がたくさん咲き、精油も多く取れることから、商業用に広く栽培されている。香料としての精油の質は、L. latifoliaよりさらに劣るが、低地でも栽培できる。不稔性で種ができにくく、挿し木で増やす。

ii. デンタータ (Dentatae)節:フレンチ系として知られる。
●Lavandula dentata: 通称キレハ(切葉)ラベンダー、デンタータ・ラベンダー(Dentata Lavender)、フリンジド・ラベンダー(Furinjido Lavender)、フレンチ・ラベンダー(French lavender)。世界中に広く分布するが、海外ではおもにフレンチ・ラベンダーと呼ばれる。葉が歯状になっており、苞葉のある薄紫の花穂を1年の大半つける。変異種ができやすい。

iii. ストエカス(Stoechas)節 :フレンチ系として知られる。
●Lavandula stoechas: 通称イタリアン・ラベンダー(Itarian lavender)、スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)、フレンチ・ラベンダー(French lavender)。歴史的にフレンチ・ラベンダーと呼ばれ、日本でもそう呼ばれることが多い。原産は地中海沿岸・北アフリカ。1~3nmの小さな花を無数につけ、花穂の先端に紫紅色の苞葉がある。全草にカンファー様の清涼感ある香りがあり、短毛で覆われている。霜や寒さに弱い種が多いが、暑さには比較的強い。昔から薬用に使われてきた。
●Lavandula pedunculata: 通称スパニッシュ・ラベンダー(Spanish lavender)、フレンチ・ラベンダー(French lavender)。主にスペインで見られるが、原産はポルトガル、北アメリカ、南バルカン半島、小アジア。花穂は丸くふくらみがあり華やかだが、あまり丈夫ではない。

Ⅱファブリカ(Fabricia)亜種

iv. プテロストエカス(Pterostoechas Ging.)節
●Lavandula multifida: 通称ファーンリーフ・ラベンダー(Fern leaf lavender)、レース・ラベンダー(Race lavender)、ムルチフィダ・ラベンダー(Muruchifida Lavender)、エジプシャン・ラベンダー(Egyptian lavender)。愛らしい青紫の花穂をつけるが、ラベンダーの芳香はない。半耐寒性の多年草として園芸用に栽培される。
●Lavandula canariensis.: 通称カナリー・ラベンダー(Canary lavender)。条件が良ければ1.5mにもなる。カナリア諸島原産。耐寒性がない。
●Lavandula pinnata: 通称ピナータ・ラベンダー(Pinata Lavender)、ピンナタラベンダー(Pin thou lavender)、レースラベンダー(Race lavender)。シダのような特徴的な葉で、開花期には幻想的な美しさを持ち、園芸種として人気が高い。

v. スブヌダ(Subnudae)節
●Lavandula nimmoi Benth.

vi. カエトスタシス(Chaetostachys)節
●Lavandula bipinnata
●Lavandula gibsonii

vii. Hasikenses 節
●Lavandula hasikensis
●Lavandula sublepidota

III. サバウディア(Sabaudia)亜種

viii.サバウディア(Sabaudia)節
●Lavandula atriplicifolia
●Lavandula erythraeae

しば(芝)



シバ(学名:Zoysia japonica)はイネ科シバ属 の多年(宿根)草。草丈は10~20cm。原産地は日本、台湾、中国、東南アジア、インド洋諸島、ヨーロッパ。北海道~沖縄の海浜、原野、山地、路傍などの日当たりのよい所に生育し、群生する。越冬芽は匍匐茎の各節に直立してつくき、枯れた葉鞘に包まれる。茎は堅く、匍匐茎は地表を長く横に伸び、各節から短い直立茎を出して繁殖する。葉は長さ2~10cm、幅2.5~4mm。花期は5~7月。総状花序は長さ2~5cm、花軸には関節がなく、短い枝の先に小穂をつける。小穂は不整卵形、光沢があり紫色を帯び長さ3mm、幅1.5mm、1花からなる。果実は卵形、茶褐色、無光沢、長さ1.2mm。別名ノシバ(野芝)。

・日本においては、大きく分けて日本芝と西洋芝に分けられ、そこからさらに夏型芝や冬型芝に分けられる。日本芝は夏型芝のみであるが、西洋芝は夏型と冬型の両方の種類がある。

・日本芝にはノシバ(野芝)、コウライシバ(高麗芝、学名:Zoysia matrella、別名コウシュンシバ(恒春芝))、ビロードシバ(天鵞芝、学名:Zoysia pacifica、別名キヌシバ(絹芝))がある。コウライシバ(高麗芝)にはノシバ(野芝)に近い大型のものから、ビロードシバに近い小型のものまであるが、通常、葉幅が2mm以下の小型のものはヒメコウライシバ(姫高麗芝、学名:Zoysia tenuifolia)と呼ばれ、コウライシバとは区別して扱われる。

・芝草が密集して生えていて、絨毯のように一面に生えている状態を指して芝生(しばふ)と呼ぶ場合がある。

さがぎく(嵯峨菊)



サガギク(学名:Chrysanthemum grandiflorum cv. Saga)はキク科キク属の多年草。草丈は40~100cm。原産地は中国。嵯峨天皇の時代に大覚寺大沢の池に自生していた野菊を品種改良してできたと言われている。花期は10~11月。長さ10cmほどの管状の繊細な花弁(舌状花)を多数つける。花の色は白、黄、橙。別名ー。

うきくさ(浮草)



ウキクサ(学名:Spirodela polyrhiza)はサトイモ科ウキクサ属の多年草。草丈は数㎝。原産地は日本。北海道~沖縄の水田、水路、湖沼などの水面に群生する浮遊植物。茎と葉の別はなく、茎か変形した葉状体をつくる。葉状体は広倒卵形、長さ3~10mm、幅2~8mm、2~4個の葉状体がつながり群体(コロニー)をなす。葉状体の裏面は普通赤紫色であるが、ときに緑色。根は葉状体の裏から束になって水中に垂れ下がり、長さは4cmまたはそれ以上に達する。根端は鋭頭。花期は7~8月。葉状体の基部に二枚貝がわずかに開いたような目立たない仏炎苞ができ、その内部から雄しべ2、雌しべ1をもつ1個の白い花をつける。花をつけることは稀。 種子は長さ0.7~1mmの長楕円形。繁殖はもっぱら栄養繁殖で、葉状体が娘葉状体を形成して、それが離脱して新しい群体をつくる。秋になると新しい葉状体が澱粉粒を貯蔵して肥厚し、殖芽となる。殖芽は濃緑色で直径2mm前後、根を欠く。親葉状体の枯死とともに水底に沈んで越冬し、翌春、浮上して新しい葉状体を出芽して成長を開始する。別名ー。他に、ヒメウキクサ、アナウキクサ、アオウキクサ、イポウキクサ、コウキクサ、ヒンジモ、ミジンコウキクサなどが知られている。

まだけ(真竹)



マダケ(学名:Phyllostachys bambusoides)はイネ科マダケ属の大型の常緑竹。高さは10~20m。原産地は中国、日本。本州~沖縄で栽培。成長が早く、地下茎を地面に縦横に張り巡らせながら、空に向かって棹を真っ直ぐに伸ばす。 1年目の稈は鮮やかな緑色。節間の長さは30~40cm。上部の各節から2個ずつ枝をだす。節は2輪状。葉身は長さ10~12cm、幅2~2.5cm。ほぼ無毛。葉耳があり、肩毛は発達して放射状に開出する。葉舌は長さ1~2mmで、先はほぼ切形、ふちは無毛。枝の第1節に空洞がある。花期は6月(120年に一度、花を咲かせるが、花が咲いたら枯れ死ぬ)。棹は割って、椅子や籠、定規、茶筅、竹馬、一輪挿し、扇の骨、七夕飾りの棹など、道具や工芸品、家具用材となる。葉は、チクヨウ(竹葉)という漢方薬の生薬となり、利尿、解熱剤とされる。別名タケ(竹)、ニガタケ(苦竹)。


いちょううきごけ(銀杏浮苔)



イチョウウキゴケ(学名:Ricciocarpos natans)はウキゴケ科イチョウウキゴケ属の浮遊性の苔類。草丈は0.5~1㎝。原産地は。日本全土に分布。葉色は緑色でイチョウの葉のような形で、水田や池の水面に浮かんで、群生する。表面には浅い溝がある。葉状体の長さは10mm、幅は5mmほど。雌雄同株で、生殖器は葉状体の中に埋まっている。一時は環境省のレッドデータブックで絶滅危惧I類に指定されたが、2007年度版のレッドリストでは準絶滅危惧とされた。名前は葉の形がイチョウの葉に似ていることによる。別名イチョウキゴケ(銀杏浮苔)。英名はpurple-fringed riccia。

うなずきひめふよう(頷き姫芙蓉、首肯き姫芙蓉)



ウナズキヒメフヨウ(学名:Malvaviscus arboreus var. mexicanus)はアオイ科ヒメフヨウ属の非耐寒性常緑低木。高さは1~3m。原産地はメキシコ、 コロンビア。沖縄では:林の中に自生。本州では温室でしか見られない。ヒメフヨウの変種とされる。葉は披針形で、互生。葉の先は尖る。 花期は11~4月(周年)。蕾の時は上を向いているが次第に下を向き、花は開ききらずにうつむいて咲く。 基本種り花の色は赤だが、園芸種にはピンクのものもある。花の後にできる実は液果。別名タイリンヒメフヨウ(大輪姫芙蓉)、スリーピング・ハイビスカス(Sleeping hibiscus)。京都府立植物園温室(2014/2/10)。




ラフレシア・アルノルディイ(Rafflesia arnoldii)



ラフレシア・アルノルディイ(学名:Rafflesia arnoldii)はラフレシア科ラフレシア属の全寄生植物の一種である。草丈はー。原産地はインドネシアのスマトラ島。山地のやや湿った林床に生育し、ブドウ科ミツバカズラ属の植物の茎または根に寄生する。花期はー。個体の大部分は花であり、根や茎は退化している。花は全体に赤橙色である。その直径は1.5mに達する個体もある。開花間近の花は、キャベツのような姿であるが、2日ほどかかってゆっくり5枚の花片を開く。大きな肉質の花弁の表面には、黄色のいぼ状の斑点がある。花片の下部は、相互に合着して湾状の花筒になり、ずい柱の周りをとり巻いている。花に内側に向かってつぼ状のおおいがあり,中央部は大きく開口して深く落ちこんでいる。内部に約30個のツノ状の突起物をもつ盤状体がある。子房は下位で、多数の胚珠をもつ。雌雄異株であり、開花中は周囲に肉の腐ったような臭気を放出する。ハエは、この臭気に誘われて集まり,ハエによって雄花にある花粉を雌花に運ぶといわれている。雄花に寄ったハエは、中央のずい柱の盤縁の下に入り込み、毛の列に導かれて葯に達することにより、ハエは背中に粘着状の花粉をつける。雌花では、雄花に寄ったハエの背中についた花粉が、ずい柱の盤縁の下にある花柱の周りの毛によって捕らえられることにより受粉する。受粉からおよそ8か月かけて、こぶし大の果実が生育し、その中には、数百万個の微細な種子が含まれている。小型のほ乳類あるいはアリやシロアリによって、種子の散布が行われている。別名ー。京都府立植物園(2014/11/4)。

みずすぎ(水杉)



ミズスギ(学名:Lycopodium cernuum)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属 のつる性常緑シダ植物。草丈は20~40cm。原産地は熱帯・亜熱帯。伊豆半島~九州の日当りのよい水田や山麓の斜面に生える。匍匐する茎は長くはい、ところどころで直立した茎を出す。直立茎は分枝して樹木状になる。小枝の葉は線状披針形で全縁。胞子嚢穂は小枝の先に1~2個頂生し、卵形で長さ3~10mmで下向きにつく。別名サワスギ(沢杉)。

こけさんご(苔珊瑚)



コケサンゴ(学名:Nertera granadensis)はアカネ科ネルテラ(アリサンアワゴケ)属の半耐寒性常緑多年草。草丈は3~10cm。原産地は中央~南米、ニュージーランド。小さく丸い葉が多数分岐して密生している。花期は4~7月。黄色がかった薄緑色の小さな花を咲かせる。6~7月頃に丸い実を付ける。オレンジ、白、黄の三色があり、大きさは直径6mm程。苔の仲間ではない。葉の形状が苔に似ているため、この名が付けられたと考えられている。別名タマツズリ(玉綴り)、ベビーティアーズ(Baby's tears)。英名はBead Plant、coralbead plant、coral moss、English baby-tears。

カンガルーポー(kangaroo paw)



カンガルーポー(学名:Anigozanthos flavidus、Anigozanthos manglesii)はハエモドルム科アニゴザントス属の多年草。草丈は60~150cm。原産地はオーストラリア。根際から生える葉は剣状である。花期は1~6月。細い毛に覆われて、先が6つに裂けた筒状の花を咲かせる。花の色は黄緑色である。雄しべは3本で1本が長い。園芸品種の花の色には黄色、赤、橙色、ピンクなどがある。花の後にできる実はさく果。名の由来は、花の形がカンガルーの前足に似ているところからきている。別名アニゴザントス・フラビドゥス(Anigozanthos flavidus)。

補足:ハエモドルム科(Haemodoraceae)は、単子葉植物の科の1つで、およそ14属116種の多年生草本で構成される。アニゴザントス属(Anigozanthos)はオーストラリア南西部が原産の多年草で、11種がある。原種のほか、選抜系や種間交配によって育成されたいくつもの品種が利用されている。

なんきんななかまど(南京七竈)



ナンキンナナカマド(学名:Sorbus gracilis)はバラ科ナナカマド属の落葉低木。高さは1~3m。原産地は日本。関東以西の本州、四国、九州の山地帯に分布。幹は細く、樹皮は暗灰色。葉は葉奇数羽状複葉で互生。小葉は7~9枚、側小葉は長さ2~2.5cmの長楕円形。小葉の表面は灰緑色、裏面は粉白緑色。葉縁は鋸歯または全縁。葉先は円頭。葉柄の基部には大きな托葉がある。花期は5月。枝先に複散房状花序を出し、淡黄白色で直径1cm。花序の基部に大きな托葉がある。果期は9~10月。果実はナシ状果。直径6~8mmで赤く熟す。あまり目立たない。名前のナンキンは中国の南京のことではなく、小さいものや愛らしいものにつける接頭語。別名コバノナナカマド(小葉の七竈)。

ちょうせんあさがお(朝鮮朝顔)



チョウセンアサガオ(学名:Datura metel)はナス科チョウセンアサガオ属(ダチュラ属)の一年草。草丈は100~150cm。原産地は南アジア。江戸時代 (1684年) に薬用植物としてもたらされ、現在は本州以南で帰化、野生化している。茎はよく枝分かれする。茎は直立し、多くの枝にわかれ、淡緑色。葉は互生するが、しばしば対生状になり長い柄をもち卵形~広卵形で長さ 8~15 cm。先は尖り、全縁または深く切れ込んだ少数の鋸歯をもつ。花期は5~11月。長さ10~15cmほどの漏斗状の白い花を咲かせる。がくは筒状で、長さ4~5cm、先が5つに分かれる。果実は球形で直径3~5cm。短いとげが多数付いており、中に多くの種子が入っている。熟すと割れて種子を飛ばす。花が八重咲きで紫や黄色の色をつけるものもある。薬用植物ではあるが毒性も著しく強く、幻覚症状を引き起す危険な植物。華岡清州が麻酔薬として用いた植物として有名。日本麻酔科学会のシンボルマークに本種の花が採用されている。和名のチョウセンは特定の地域を表すものではなく、単に海外から入ってきたものを意味し、花がアサガオに似ていることによる命名である。別名ダチュラ(Datura)、マンダラゲ(曼陀羅華)、キチガイナスビ(気違い茄子)、メテル(Metel)。

園芸関係ではキダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属、エンジェルズ・トランペット(Angel's trumpet)の類)の植物をひっくるめて、区別せずにダチュラ、チョウセンアサガオなどと呼ぶ場合もあるが、キダチチョウセンアサガオ属は木本化する多年草のグループであり、明確に種類の異なるものである。

すべりひゆ(滑りひゆ)



スベリヒユ(学名::Portulaca oleracea)は、スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草(多年草)。草丈は5~10cm。原産地は南アメリカ。日本全土の日当たり良好な畑などに自生する。農業において執拗な雑草として嫌われる。地域によっては食料として畑作もされる。茎は赤紫色を帯び、地を這って分枝。葉は長円形の肉質で互生。花期は7~9月。枝先に黄色の小さな花を咲かせる。朝早く咲き、午前中にしぼむ。果実は熟すと上部が取れる蓋果で、黒色の種子が落ちる。民間薬として、生の葉の汁を虫さされに、全草を煎じて利尿などに用いる。スベリヒユの名は茹でた際に出るぬめりに由来。別名-。

ひかげのかずら(日陰の葛、日陰の蔓)



ヒカゲノカズラ(学名:Lycopodium clavatum)はヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の常緑性シダ植物(多年草)。草丈は5~15cm。原産地はヨーロッパ、北米大陸。北海道、本州、四国、九州の丘陵~山地の明るい林縁や林床、草地などに生育。茎には主茎と側枝があり、主茎は細長くて硬く、匍匐茎となって二又分枝しながら地表を這う。所々から根を出し、茎を地上に固定する。表面には一面に線形の葉が着いている。側枝は短くて、数回枝分かれをし、その全体にやや密に葉をつける。茎の先端近くで数回分枝し、その先端に胞子のう穂をつける。胞子のう穂は長さ2~10cm、円柱形。胞子のうを抱えた鱗片状の胞子葉が密生したもので、直立し、やや薄い緑色。別名カゲ(蘿)。

エゾヒカゲノカズラ(var. robustum)は胞子嚢穂の柄が長さ10cm未満、先に1~4個の無柄の胞子嚢穂がつく。北海道、本州と四国の高所。ナンゴクヒカゲノカズラ(var. wallichianum)は葉の質が硬く、胞子嚢穂の柄は長さ15cm以上となることがある。四国、九州。